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資金繰り表の作り方
|エクセルでできる「入る・出る・残る」の最小の型

企経 企業経財 編集部 公開 2026.08.05 更新 2026.08.05 読了 約6分
目次
  1. 資金繰り表とは — 損益計算書との違い
  2. 最小の型 — たった3つの行から
  3. 作る手順(3ステップ)
  4. 運用のコツ — 「作って終わり」にしない
  5. まとめ

資金繰りで大切なのは「見える化」だ、とよく言われます。その中心にあるのが資金繰り表です。名前は難しそうですが、中身はシンプルで、会計に詳しくなくても作れます。この記事では、エクセルでできる最小の型と、実際に役立てるための運用のコツを紹介します。

資金繰り表とは — 損益計算書との違い

資金繰り表は、ひとことで言えば「現金が、いつ・いくら入って、いくら出て、いくら残るか」を時系列で並べた表です。

よく似たものに損益計算書(P/L)がありますが、あちらは「もうけ(利益)」を見るもの。資金繰り表は「現金の残高」を見るものです。利益と現金は動くタイミングが違うため、利益を見る表とは別に、現金を見る表が必要になります。

最小の型 — たった3つの行から

いきなり細かく作ろうとすると挫折します。まずは次の3行だけで十分です。

これを、月ごと(できれば週ごと)に横に並べます。エクセルなら、行に「入る/出る/残る」、列に「今月・来月・再来月…」を取るだけです。

最小の型のイメージ(単位:万円)
 前月末今月来月再来月
入るお金480400520
出るお金520560500
残るお金(残高)300260100120
この例では、来月末に残高が100まで落ち込みます。「残る」が薄くなる月・マイナスになる月が、先に手を打つべきタイミングです。数字はイメージです。

作る手順(3ステップ)

1

直近の実績を埋める

まずは過去1〜2ヶ月の実際の入出金を埋めて、表の形に慣れます。通帳や会計データを見ながらで構いません。いきなり予測から入らないのがコツです。

2

これからの予定を入れる

次に、今後3ヶ月の「入る予定」「出る予定」を、分かる範囲で入れます。決まっている支払い(家賃・返済・給与)から埋めると早く形になります。

3

残高の動きを見る

各月末の「残る」を確認します。どこかでマイナス、あるいは危険水域まで減る月があれば、そこが早めに手を打つべきポイントです。

運用のコツ — 「作って終わり」にしない

資金繰り表は、一度作って満足してしまうと意味がありません。効かせるコツは3つです。

大げさなツールは要りません。エクセル1枚を、生きた状態で持ち続けること。それだけで、資金繰りの不安の多くは「見えない不安」から「対処できる課題」に変わります。

まとめ

資金繰り表は「入る・出る・残る」の3行から始められます。過去の実績で形に慣れ、これからの予定を入れ、残高の動きで危険な月を先読みする。そして、こまめに更新して生かし続ける。難しく考えず、まず1枚作ってみることが第一歩です。

編集後記

資金繰り表の話をすると、「うちは税理士さんに任せているから」と返ってくることがある。
ただ、月次で上がってくる試算表は、あくまで過去の記録だ。来月末にいくら残るかを教えてくれるのは、自分で書いた1枚のほうしかない。
だから、きれいに作る必要はまったくない。手書きでもいいし、鉛筆で何度消してもいい。「来月末、たぶん◯◯万円」と自分の口で言えるようになれば、その表はもう役目を果たしている。

— 編集部
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※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。具体的な会計・税務のご判断は、顧問税理士等の専門家にご確認ください。