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価格転嫁率54.2%をどう読むか|自社の交渉資料に必要な数字

企経 企業経財 編集部 公開 2026.09.21 更新 2026.10.06 読了 約7分

経済産業省が2026年6月26日に公表した、同年3月の価格交渉促進月間の調査では、価格転嫁率は54.2%でした。これは回答企業の調査結果であり、どの会社も値上がりした費用の半分を価格へ転嫁できたという意味ではありません。

全体の数字と自社の採算を分ける

費用別では原材料費55.7%、労務費50.0%、エネルギー費48.9%とされています。費用の構成や取引条件は会社ごとに異なります。各平均の動きだけで、全体の改善がどの費用だけによるものかを断定することはできません。

交渉には、自社で増えた費用を整理する

主要な商品や作業ごとに、仕入単価、必要な人員・時間、運送費などの変化を確認します。公表統計は背景説明に使えますが、自社の必要値上げ率をそのまま決める数字ではありません。機密を含む資料の開示範囲にも注意します。

人件費の上昇は、会社の実際の負担で計算する

全国加重平均の最低賃金は個々の事業所に適用される額ではありません。都道府県別の金額と発効日、対象者、賃金項目を確かめ、自社の給与や関連負担にどう影響するかを計算します。

価格だけでなく条件も相談する

改定額、適用開始日、数量、納期、仕様、配送頻度などを分けて提案します。価格交渉促進月間が終わっても、必要な交渉を翌年まで待つ理由にはなりません。協議した内容と次の確認日を記録し、実際の利益と資金繰りへの効果を確かめます。

確認に用いた一次資料

情報確認日:2026年10月3日。

編集後記

2026年3月の価格交渉促進月間調査では、価格交渉が行われた割合は90.7%、価格転嫁率は54.2%でした。これは調査対象の集計値で、自社が同じ割合だけ転嫁できているとは限りません。

自社では原材料費、人件費、エネルギー費を分け、いつからいくら増えたかを整理しましょう。交渉した事実だけで安心せず、合意した単価と実際の粗利への反映まで確認することが大切です。

— 編集部
価格交渉に持っていく数字の整理から、ご一緒に進めます。
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※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、交渉の結果を保証・推奨するものではありません。制度の運用および調査結果は時期により変わります。ご検討にあたっては、中小企業庁・公正取引委員会の最新の公表資料をご確認ください。記載は2026年9月時点の公表情報にもとづいています。